c-9-1.ブリハットパラシャラホーラシャストラChapter25第12室の効果1-7

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KNラオ著清水俊介訳

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1-4 おお、ブラフミンよ、今私は第12室の効果を説明しよう。第12室の支配星が吉星を伴って、彼自身の星座か高揚星座にいる場合、その誕生者の出費は正当な理由で行われる。第12室の支配星としての月が、第9室、第11室、または、第5室にあり、彼女（月）自身の高揚星座、または、自身の星座にあり、あるいは、彼女自身のナヴァマムシャ、または、ナヴァマムシャの第11室、第9室か第5室にある場合、誕生者は美し家、ベッド、上質な香りの品々を楽しみます。これらの組み合わせを持つ人は、そのような服、美しい栄冠、装飾品に恵まれているため、人生を快適に過ごします。彼は富、学識、威厳に恵まれます。

5-6 そして、第12室の支配星が彼の敵のナヴァマムシャ、彼の減衰星座のナヴァマムシャ、第8室のナヴァマムシャ、または、第6室か第8室に陥った場合、誕生者は妻を通じて幸福を奪われます。出費に悩まされ、一般的な幸福を失ったままです。そのまさに第12室の支配星がケンドラかトリコーナ入っていると、誕生者は妻の完全な幸福を得るでしょう。

7 これらの効果が誕生者に関してラグナから語られてきたように、兄弟などに関しても同様の効果が第3室および他の室からも知識として得られます。

用語

ブラフミン：僧侶（ここではパラシャラの弟子であるマイトレーヤを意味する）
支配星：太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座、木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
吉星：満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
自身の星座（支配星座）
高揚星座：最高星位にある星を高揚しているという、太陽：牡羊座0-10度、月：牡牛座0-3度、火星：山羊座0-28度、水星：乙女座0-15度、木星：蟹座0-5度、金星：魚座0-27度、土星：天秤座0-20度
ナヴァマムシャ：ナヴァームシャ、9分割
敵（敵対星座）：ある星からみて敵対している星が支配している星座のこと、太陽：牡牛座・天秤座・山羊座・水瓶座、月：なし、火星：双子座・乙女座、水星：蟹座、木星：牡牛座・双子座・乙女座・天秤座、金星：蟹座・獅子座、土星：牡羊座・蟹座・獅子座・蠍座
減衰星座：最低星位にある星を減衰しているという、太陽は天秤座0-10度、月は蠍座0-3度、火星は蟹座0-28度、水星は魚座0-15度、木星は山羊座0-5度、金星は乙女座0-27度、土星は牡羊座0-20度（各星が減衰する範囲）
ケンドラ：第1室（本人）・第4室（家・乗り物）・第7室（パートナー）・第10室（仕事）のこと、人生で目に見えやすい4つの要素を表す室をこのように呼ぶ
トリコーナ：第1室（本人）・第5室（創造と息子）・第9室（希望）等三つの室のこと※トリとは3つという意味。本来は第1室・第5室・第9室を指すが、第1室はケンドラでもあるため、トリコーナという場合、通常は第5室・第9室を指す。
ラグナ：人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと