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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
20 1/2-22 第8室の支配星が第6室、第12室の支配星がラグナにあり、月が第6室の支配星と一緒にいる場合、8年目に動物からの恐れがあります。 ブラフミンよ、もしラーフが第6室か第8室に置かれ、ラーフから数えて8番目の室に土星が置かれているならば、誕生者は1年目と2年目には火によって、3年目には鳥によって危険にさらされると予測されるべきです。
23-25 太陽が第6室または第8室にあり、月が彼(太陽)から数えて第12室にある場合、5年目または9年目に水に対する恐怖が予測されます。土星が第8室に配置され、土星から数えて12番目の室、つまり第7室に火星がある場合、30年目または10年目の天然痘が示される必要があります。第8室の支配星がラーフと共にいて、ナヴァマムシャの第8室から9番目または5番目の室にある場合、22年目と18年目に血管の腫れ、排尿障害などに悩まされます。
26 第11室が第6室、第6室が第11室にあることで、敵により31年目に富の損失が発生します。
27 第5室の支配星が第6室にあり、第6室の支配星が木星と結合しており、第12室の支配星がラグナにある場合、誕生者の息子は彼の敵になります。
28 ラグナの支配星が第6室に置かれ、第6室の支配星がラグナにある場合、その誕生者は10年目と19年目に犬に対して恐怖心を抱くことが示されます。
用語
- 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座・木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
- ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子達を意味する)
- ラーフ:黄道(地球から見た太陽の軌道)と白道(地球から見た月の軌道)の交点、昇交点、日蝕と月蝕を起こす点
- ナヴァマムシャ:ナヴァームシャ、9分割(ここでは法則に則って9分割した際に、ラーシ(出生図)の第8室支配星が、ナヴァマムシャにおいて第8室から9ないし5番目の室、すなわち第12室か第4室にあることを言う)
- 結合:星同志が同じ室にあること
解説
第6室のみならず、第8室・第12室について語られています。この3室は併せて覚えると良いかもしれません。
全体として、第1室から第12室それぞれの室が第6室と関連するとどのように大変になるかが想像される詩句です。詩句26は第11室の支配星が第6室、第6室の支配星が第11室に入るという、いわゆる星座交換のことです。星座交換は強い結びつきとなるので、第11室が表す資産に困難がもたらされることを表します。詩句28も同様に第1室と第6室間での星座交換について語られています。この場合は本人に困難が訪れます。
参考
各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。
上
中
下
ラーフについて
ナヴァマムシャ(ナヴァームシャ)について
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-7-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter20第7室の効果1-8
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-7-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter19第6室の効果20-28
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