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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
10 第2室にある第9室の支配星と第9室にある第2室の支配星の配置により、誕生者は32歳で幸運、乗り物、名声を手に入れることができます。
11 ラグナの支配星が第6室の支配星と共に第9室を占有する場合、父親と息子は敵対関係にあり、父親は卑劣な性質の人になります。
12 第10室の支配星と第3室の支配星の両方が力を失っていて、第9室の支配星が減衰星座にあるか燃焼している場合、この組み合わせにより、誕生者は食べ物を乞うようになります。
13-25 太陽が第6室、第8室または第12室にあり、第8室支配星が第9室、第12室支配星がラグナの室(第1室)、第6室支配星が第5室にある場合、誕生者の父親の死は彼の誕生前に起こります。太陽が第8室、第8室の支配星が第9室にある場合、誕生者の父親の死は、彼(誕生者)の生誕初年に語られるべきです。第12室の支配星が第9室にあり、第9室の支配星が減少の度数にある場合、誕生者の父親は彼(誕生者)の人生の3年目または16年目に亡くなります。ラグナの支配星が太陽と共に第8室を占める場合、父親の死は2年目または12年目に予測されます。ラーフが第9室から8番目(第4室)、第9室から9番目(第5室)に太陽がある場合、父の死は、16年または18年に発生します。ラーフが太陽と結合しており、土星が月から見た第9室にある場合、誕生者の父親は7歳か19歳で天国に行くでしょう。第9室の支配星が第12室、第12室の支配星が第9室に落ちた場合、父の死は44年目に予測されます。月が太陽のナヴァマムシャにあり、ラグナの支配星が第8室にある場合、誕生者の父親は35歳か41歳で死亡します。第9室の支配星である太陽が土星と火星と結合している場合、父親は50年目に死亡します。太陽が第9室から7番目(第3室)にあり、ラーフが第3室から7番目(第9室)にある場合、父親の死は6年目か25年目に語られることになります。 第8室から7番目(第2室)に土星、土星から7番目(第8室)に太陽が落ちた場合、父親の死は30年目、21年目または26年目に起こります。 第9室の支配星が減衰星座にあり、その支配星(減衰星座の支配星、牡羊座の支配星である火星のこと)が第9室を占めている場合、父親の死は26年目または33年目に予測されます。占星術師はこのような効果の知識を持つべきです。
用語
- 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座・木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
- 減衰星座:最低星位にある星を減衰しているという、太陽:天秤座0-10度、月:蠍座0-3度、火星:蟹座0-28度、水星:魚座0-15度、木星:山羊座0-5度、金星:乙女座0-27度、土星:牡羊座0-20度(各星が減衰する範囲)
- 燃焼:太陽と一定度数以内にある星のこと
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
- ラーフ:黄道(地球から見た太陽の軌道)と白道(地球から見た月の軌道)の交点、昇交点、日蝕と月蝕を起こす点
- ナヴァマムシャ:ナヴァームシャ、9分割
- 結合:星同志が同じ室にあること
解説
詩句13-25「第12室の支配星が第9室にあり、第9室の支配星が減少の度数にある場合、誕生者の父親は彼(誕生者)の人生の3年目または16年目に亡くなります」とありますが、減衰の度数とは減衰星座のことと思われます。また、「第9室の支配星が第12室、第12室の支配星が第9室に落ちた場合」とは第9室と第12室で星座交換(支配星座が互いに相手の星座にあること)が行われていることです。尚、詩句10でも第2室と第9室間での星座交換の効果について語られています。同じ9室関連の星座交換でも、現れる効果にこのような違いが出るわけです。
多くの詩句においては、誕生者の年齢を元に物事の起こる時期が語られています。しかし、詩句13-25の「第9室の支配星が第12室、第12室の支配星が第9室に落ちた場合、父の死は44年目に予測されます。月が太陽のナヴァマムシャにあり、ラグナの支配星が第8室にある場合、誕生者の父親は35歳か41歳で死亡します。第9室の支配星である太陽が土星と火星と結合している場合、父親は50年目に死亡します」この部分については誕生者の父親の年齢で死亡時期が表されています。注意が必要でしょう。
参考
減衰・高揚星座について
燃焼について
各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。
上
中
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※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-8-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter22第9室の効果26-32
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-8-4.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter22第9室の効果10-25
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