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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
賢者パラシャラの返事(続き):
66-69 グリカ等の計算:グリカ等の時限(学校の授業で1時限、2時限というように)として太陽から土星までが決まります。 日の出ている時間を8で割ると、ヴァレシュから始まる7惑星の時限が得られます。 8番目の時限には主がいません。 土星によって支配された時限はグリカと呼ばれます。 同様に、夜間を8で割ると、ヴァレシュの5時限目の主から始まる7惑星の時限が得られます。 ここでも8番目の時限は主がいません。 そして土星の時限はグリカ、太陽はカルベラ、火星はムリチュ、木星はヤマガンタカ、水星はアンダプラハラです。
70 グリカの位置:グリカの時限に上昇する角度は、与えられた場所におけるグリカの経度になります。 このグリカの経度から、特定の生誕者への影響が推定されます。
※ここでいう惑星とは天文学における惑星ではありません。恒星である太陽、衛星である月、物質として存在しないラーフ・ケートゥを併せたものがインド式占星術でいうところの惑星であり、通常はグラハと呼ばれています。
用語
- グリカ:本来はマーンディの時間帯の始まりに東の地平線に現れる天空の上昇点、66-69ではマーンディのこともグリカと称している
- ヴァレシュ:日中の1時限目
- カルベラ:太陽の時限
- ムリチュ:火星の時限
- ヤマガンタカ:木星の時限
- アンダプラハラ:水星の時限
- ウパグラハ:影の惑星
解説
日本語としては非常に解り辛い文章となりましたが、原文(英文)を尊重しました。簡単に言うと、日の出ている時間・夜間それぞれを八つに均等割して、各時限に支配するグラハ(惑星)を当てはめるということです。日の出ている時限の内で最初の時限(ヴァレシュ)には、「日曜日は太陽、月曜日は月、…」という具合にその曜日のグラハが割り当てられます。8時限目の主はおりません。
表にすると以下となります。
夜間の最初の時限は、日の出ている時限の内5時限目の支配星が入ります。そこからは曜日の星の並びと同じ順番で配置が決まります。
表は以下です。
二つの表における土星支配の時間を「マーンディ」として、その時間帯の始まり時に上昇している天空の点を「グリカ」と呼びます。7つのグラハ支配時限の内でグリカが特別視される理由は、その不吉性にあります。グリカもウパグラハ(影の惑星)の一つに数えられています。
※影の星が各室に入室する時の効果については今後の詩句において語られます。そのため、影の惑星についての詳細説明については割愛致します。
参照記事
その他の影のグラハ
b-4-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質61-65
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回はChapter3 惑星の表意と性質 71-74となります。
b-5-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質71-74
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-5-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質66-70
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