a-8-3.星の一時的関係

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星の七つの星は、生来的に友好・敵対関係を持っています。これに加えて、鑑定したい人の誕生時の星の配置に拠って一時的友好・敵対関係が生まれます。具体的に手順をお話しします。

  1. 読みたい星を決めます。
  2. その星に近い側と遠い側に天空を半分に分けます。
  3. 近い側の天空に位置する星座の内、その星自身のある星座を抜きます。
  4. 残りの星座に位置する星が、読みたい星からみて一時的友好関係にあるとします。
  5. その他の星が一時的敵対関係となります。

 

ugの出生図から例を上げます。

読みたい星が木星(Ju)です。青線より木星側にある星座に位置する星に一時的友好関係が生まれます。ここでは月(Mo)と火星(Ma)が友好、その他が敵対となります。

水星(Me)でも見てみましょう。

青線より水星側にある星座、そこに位置する星に一時的友好関係が生まれます。ここでは太陽(Su)と土星(Sa)が友好、その他が敵対です。同じ星座にある金星(Ve)はどちらにもあてはまりません。

読みたい星が一時的友好関係にある星の支配星座に位置すれば友好、敵対ならば敵対にあるとします。

さて、出生時のクンダリー(星と星座の配置図)を読む時には、この結果を生来的友好・敵対関係のと合わせて考える必要があります。

生来的関係はこちらの表となります。

一時的関係と生来的関係の複合結果

  • 一時的友好+生来的友好→親友星座在住
  • 一時的友好+生来的中立→友好星座在住
  • 一時的友好+生来的敵対→中立星座在住
  • 一時的敵対+生来的友好→中立星座在住
  • 一時的敵対+生来的中立→敵対星座在住
  • 一時的敵対+生来的敵対→天敵星座在住

「星の居心地」でお話ししましたが、私達も親友の家ではくつろげて本来の能力を発揮できますし、天敵の家にいたら気が気でなく、とても自由にふるまうことはできません。

ここでお話しした一時的関係を考慮して読解できるようになれば、鑑定の精度は更に上がります。ご自身の一つ一つの星について調べることから始めてみましょう。

 

参照

a-2-9.星の居心地

パラシャラの詩句に関係部分が3つあります。是非読んでみてくださいね。

一時的関係についての詩句

b-4-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質56

複合の要についての詩句

b-4-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質57-58

高揚・減衰・ムーラトリコーナを含めた総合的な読解についての詩句

b-4-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質59-60

 

次回は、西洋占星術とインド式占星術の違いを生み出す「歳差」についてです。

a-8-4.アヤナムシャが生む壁

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さて、これまでの学習で、インド式占星術において必要な基礎知識は概ねお伝えできたと思います。これからは古代の聖者パラシャラの教えを少しずつ翻訳していきます。これまでの学習が骨だとしたら、これからは肉としての内容となるでしょう。これまでお話しした内容も度々出てくるので、復習にもなると思います。パラシャラの教えは本になって現代まで伝わっています。

本のタイトルは

BRIHAT PARASHARA HORA SASTRA

といいます。インド式占星術のコンピュータソフトやアプリケーションについている機能のほとんどが、同書の内容を元に作られています。この本の学習なくしてインド式占星術の習得はありえません。一緒に学習していきましょう。

b-1-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラ序文

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a-8-3.星の一時的関係

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a-1-1.インド式占星術

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