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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
1 優秀なブラフミンよ、今、私は第7室の効果を伝えます。 第7室の支配星が彼自身の星座または高揚の星座にある場合、占星術師は、彼(誕生者)の妻を通しての完全な幸福を予測する必要があります。
2 第7室の支配星が第6室、第8室、または第12室にあり、彼自身(第7室の支配星)の星座、または、高揚の星座にない場合、この組み合わせは誕生者の妻の病気を生み出します。
3 金星が第7室にある場合、誕生者は過度に貪欲になります。 また、金星が凶星と一緒にいずれかの室にある場合、その組み合わせはその人の妻の死を引き起こします.
4-5 第7室の支配星が強く、吉星と関連しているか、ドリシュティされている場合、誕生者は裕福で、名誉があり、幸せで幸運です。 そして、第7室の支配星が減衰星座にあるか、敵対星座にあるか、または燃焼している場合、そのような誕生者の妻も病気であり、彼は多くの妻を持っています。
6 第7室の支配星が土星または金星の星座にあり、彼(第7室支配星)が吉星にドリシュティされている場合、その誕生者には多くの妻がいます。 第7室の支配星が特に彼の高揚星座にある場合、誕生者には多くの妻もいます。
7-8 1/2 太陽が第7室にある場合、誕生者は不妊女性と交際し、月がこの室にある場合、彼は第7室にある星座の性質を持つ妻を得て、火星がそこにあると、月経があり不妊の少女と付き合うようになります。同様に、水星が第7室にある場合、その誕生者は娼婦、低カーストの女性、または商人社会に属する女性と友達になります。 木星がそこにある場合、彼はバラモンの妻か妊婦と関係を持つでしょう。 そして、土星、ラーフ、ケートゥがそこ(第7室)に行った場合、彼は底辺の女性と月経中の女性と関係を持つでしょう。
用語
- ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子達を意味する)
- 自身の星座(支配星座):太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座・木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座
- 高揚星座:最高星位にある星を高揚しているという、太陽:牡羊座0-10度、月:牡牛座0-3度、火星:山羊座0-28度、水星:乙女座0-15度、木星:蟹座0-5度、金星:魚座0-27度、土星:天秤座0-20度
- 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
- 吉星:満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
- ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
- 土星の星座:土星が支配している山羊座と水瓶座のこと
- 金星の星座:金星が支配している牡牛座と天秤座のこと
- 減衰星座:最低星位にある星を減衰しているという、太陽:天秤座0-10度、月:蠍座0-3度、火星:蟹座0-28度、水星:魚座0-15度、木星:山羊座0-5度、金星:乙女座0-27度、土星:牡羊座0-20度(各星が減衰する範囲)
- 敵対星座:ある星からみて敵対している星が支配している星座のこと、太陽:牡牛座・天秤座・山羊座・水瓶座、月:なし、火星:双子座・乙女座、水星:蟹座、木星:牡牛座・双子座・乙女座・天秤座、金星:蟹座・獅子座、土星:牡羊座・蟹座・獅子座・蠍座
- 燃焼:太陽と一定度数以内にある星のこと
- カースト:インドにおける階級制度(広義)
- バラモン:僧侶階級
- ラーフ:黄道(地球から見た太陽の軌道)と白道(地球から見た月の軌道)の交点、昇交点、日蝕と月蝕を起こす点
- ケートゥ:黄道(地球かあら見た太陽の軌道)と白道(地球から見た月の軌道)の交点、降交点、日蝕と月蝕を起こす点
解説
第7室はパートナーを表す室です。拠って妻についての詩句がここでは多くを占めることになります。日本では馴染みがありませんが、インド由来の占星術故に、パートナーの良し悪しの判断にカーストが関わるのが特徴的です。
参考
各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。
上
中
下
高揚・減衰・敵対星座について
ラーフとケートゥについて
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-7-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter20第7室の効果9-21
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-7-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter20第7室の効果1-8
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