c-7-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter18第5室の効果24-32

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

24-32 第4室と第6室に凶星があり、ラグナと結合している第5室の支配星が最高の高揚状態にあり、第5室の象徴体が吉星と一緒にいる場合、子供の数は10人 ; 木星が最高の高揚状態で、第2室の支配星がラーフと結合し、第9室の支配星が第9室にあるとき、その数は9人になり、木星が第5室または第9室にあり、第5室の支配星が力を与えられ、第2室の支配星が第10室にある場合、その数はヴァスの数、または8人になります。第5室から数えて5番目の室に土星がある場合、子供の数は7人で、そのうち2人は双子として生まれます。 第2室の支配星が第2室から5番目の室にあり、第5室の支配星が第5室にある場合、誕生者には6人の息子が生まれ、その内の3人が死亡します。木星が土星から数えて5番目の室に行くか、あるいは、土星が木星から数えて5番目の室に行き、第5室が凶星に占められている時、1人の息子が予測されます。第5室が凶星で占められ、土星が木星から5番目の室にあると、誕生者は3人の妻を持つことになりますが、2 番目と 3 番目の妻を通してのみ息子を授かり、そして、もし第5室が凶星で占められ、土星が木星から5番目の室にあり、ラグナの支配星が第2室、第5室の支配星が火星と一緒にいる場合、誕生者は長生きしますが、生まれてくる子供は次々と失われます。

 

用語

  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • 結合:星同志が同じ室にあること
  • 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座・木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
  • 象徴体:第5室の表意を象徴する星は木星
  • ヴァス:火と光に関連するグループとされるヒンドゥ教の神々の数(一般的に8)

 

解説

「第2室の支配星が第2室から5番目の室にあり、第5室の支配星が第5室にある場合、誕生者には6人の息子が生まれ、その内の3人が死亡します。」この詩句では子供の死が語られます。第5室の支配星が第5室にあるということは良いことです。何故なら第5室の支配星は自身の支配する星座にいることになるので、くつろいでいて強いからです。そのため6人という多くの子供を得るわけです。ところが、第2室の支配星が第2室から5番目の室にあるということは、第2室の支配星が第6室にあることになり、家族を表す室の支配星が敵を表す室にいるということになります。これは家族についてのトラブルが多いことを示しています。拠って多く子供を得ながらも失ってしまうという読解に至るわけですね。

全体として単純に第5室だけでなく、例えば第2室から5番目の室、あるいは木星や土星から見て5番目の室等も子供について表すのだということがわかる詩句です。この辺りがインド式占星術の鑑定が難しい理由の一つです。無理だと思った方の感覚は正しいというのがugの思いです。22年間以上勉強していますが、未だに鑑定できるとはとても言えないugです。有料鑑定している方々の努力と心臓はugにとって脅威です。(^^)

 

参考

各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

高揚・減衰の星座について

a-2-9.星の居心地

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-7-3.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter19第6室の効果1-12

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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