c-8-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter24第11室の効果7-11

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

7 第11室から11番目(つまり第9室)に木星が水星と月と一緒にあるならば、誕生者は富、穀物、幸運、ダイヤモンド、装飾品などを贈られます。

8 第11室の支配星がラグナの室にあり、ラグナの支配星が第11室にあるならば、誕生者は33歳で1000ニシュカを獲得します。

9 第2室の支配星が第11室に、第11室の支配星が第2室にある場合(または第11室と第2室の支配星が入れ替わる場合)、誕生者は結婚後に財産が大幅に増加すると予測される必要があります。

10 第3室の支配星が第11室を占め、第11室の支配星が第3室を占める場合、その誕生者は兄弟を通じて利益を得て、神聖な装飾品を授けられます。

11 第11室の支配星が減衰星座に置かれたり、燃焼状態にあったり、凶星と共に第6室、第8室、または、第12室を占めていたりした場合、誕生者は行き過ぎた努力の結果、何の利益も得られません。

 

用語

  • 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座、木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • ニシュカ:詩句が語られた時代・地域の金の単位
  • 減衰星座:最低星位にある星を減衰しているという、太陽:天秤座0-10度、月:蠍座0-3度、火星:蟹座0-28度、水星:魚座0-15度、木星:山羊座0-5度、金星:乙女座0-27度、土星:牡羊座0-20度(各星が減衰する範囲)
  • 燃焼:太陽と一定度数以内にある星のこと
  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星

 

解説

詩句8は第11室と第1室の星座交換です。この2つの室は良い組み合わせの星座交換だということです。詩句9・10も同様第11室と第2室・第3室間での星座交換について述べています。

 

参考

減衰星座について

a-2-9.星の居心地

燃焼について

a-8-7.惑星の燃焼

各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

c-9-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter25第12室の効果1-7

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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